コンタクトのカギ

ハイテク機器だけに、安全性が保証されなければ普及は望めない。
手術チームのトレーニングや機器の保守整備の体制を確立することがまず求められる。 経済的効果の検証や医療過誤などの法律上の問題もクリアしなければならないだろう。
内視鏡やレーザー、麻酔といった医療技術の進歩によって、「日帰り手術」が広がっている。 からだへの負担が少なく、日常生活に早く復帰できる。
しかも、入院期間が短い分だけ医療費が2割から5割安くなるとあって、患者には好評だ。 総合病院として全国で初めて日帰り手術をはじめた神奈川県鎌倉市のSK総合病院では、手術を受けた患者の96%が満足している。

午前6時からはじまる、日帰り手術センターの1日。 SK総合病院(A院長、423床)は、移植しか助かる道がなかった重い拡張型心筋症の患者に日本で初めて心臓縮小手術の道を開いたことで知られる。
この病院のもうひとつの特徴が、日帰り手術である。 最低でも3、4日の入院を覚悟しなければならないと考えられていた手術が1日ですむ。
総合病院として全国で初めて日帰り手術に取り組みはじめたのは、1995年5月。 当初は3床だったが、翌年10月には専門の「日帰り手術センター」を開設し、2003年2月に現在の18床に増床した。
同病院でおこなわれる手術は年間約7500件で、うち約5500件が手術室を使う手術だが、その6割が日帰り手術になっている。 病院全体の平均在院日数は10日を切る。
午前6時。 SK総合病院2階の日帰り手術センターでは、早出の看護師が勤務につこうとしている。
午前7時から順次はじまる手術のために、準備を整えなければならない。 手術を担当する医師や手術室の看護師、臨床工学技士も顔をそろえた。
日帰り手術の多くは、文字どおり早朝に入院して午前中に手術を受け、その日のうちに退院する。 午後に手術をはじめても夕方には帰宅できるケースや、翌日午前中に退院するケースもあるが、いずれにしても、入院して24時間以内に退院するのが特徴である。
このため、日帰り手術センターの看護師6人が、午前8時半から午後5時までの日勤のほかに、午前6時半から午後3時までの早出、午前10時半から午後7時までの遅出というシフトで働い自分で歩ける、排尿ができる、痛みが軽い、食事がとれる、という4点がクリアできれば退院の許可が出る。

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